【動画で紹介したサイト】
・ねんきんネットの使い方
https://youtu.be/oD1Y6I994Gc
・家計予測表の作り方
https://youtu.be/gKqt_7pMRwE
・年金事業年報
file:///C:/Users/masato/Downloads/%E6%A6%82%E8%A6%81%20(1).pdf
・生命保険文化センター
https://www.jili.or.jp/research/report/chousa_r1st_1.html
・令和元年国民生活基礎調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html
・国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Mainmenu.asp
今回の内容は下記3点になります。
1.公的年金だけで生活できる人、できない人
2.公的年金だけで生活している人の割合
3.繰上げ・繰下げをする人の割合
1番目 公的年金だけで生活できる人、できない人
まず最初に、年金受給額の平均を見ますと、令和元年度末における年金受給額は、厚生年金が月額約14.4万円で、国民年金が月額約5.6万円でした。
さらに、男女別の内訳を見ますと、厚生年金は男性が16.5万円で女性が10.3万円、国民年金は男性が5.9万円で女性が5.4万円という結果になりました。
この数字を、典型的な3つの夫婦の場合に置き換えて考えてみたいと思います。
まず1番目として夫も妻も会社員という場合は、夫の年金が約16.5万円で妻の年金が約10.3万円になりますので、夫婦の合計としては月に約26.8万円ということになります。
次に2番目として夫が会社員で妻が専業主婦という場合は、夫の年金が約16.5万円で妻の年金は約5.4万円になりますので、夫婦の合計としては月に約21.9万円ということになります。
最後に3番目として夫婦ともに自営業という場合は、夫の年金が約5.9万円で妻の年金が約5.3万円になりますので、夫婦の合計としては月に約11.2万円という事になります。
こうしてみますと、ずいぶん金額が違うんですね。
では、夫婦2人で老後生活を送る場合、最低生活費はいくらぐらい必要でしょうか。
生命保険文化センターの調査によると、平均で月に約22.1万円必要(令和元年度)というこ結果がでています。
ですからこの3組の夫婦のうち、1番目の夫婦は年金だけで暮らしていけるけど、2番目の夫婦は年金だけだとギリギリ生活できるかちょっと足りないかもしれない、そして3番目の夫婦は、年金だけでは全く足りないということになります。
ですが、これはあくまでも平均値の話ですから、住んでいる地域や家族構成、財産の有無などによっては、1人1人まったく金額が変わってくるはずです。
なので、これらの数字を見て一喜一憂するのではなく、これらの数字を参考にしてご自身の場合はどうなのか!ということを想像して見ることが大事です。
その具体的な方法については、
・定年後の家計を予測し改善する方法
https://youtu.be/gKqt_7pMRwE
こちらの動画で解説していますので、よかったら参考にしてみてください。
興味がある方は、参考にしてみてください。
2番目 公的年金だけで生活している人の割合
令和元年国民生活基礎調査によると、65歳以上の世帯の内、公的年金だけで暮らしている世帯は48.4%となっています。
つまり約半分です。
では残りの人は、どうやって生活しているのか?ということですが、残りの人は、公的年金の他に、給料とか、財産所得などの収入で生活しているということになります。
次に、高齢世帯の平均所得金額を見てみたいと思います。
その金額は、ハイ、312 万6千円(*平成30年)なんですね。結構な金額です。
内訳を見ますと、公的年金が63.6%、収入による所得が23%、財産所得が6.5%、その他が6.9%という結果になりました。
ですから収入による所得が大きいんですね。
次に高齢世帯の貯蓄状況をみますと、貯蓄がない人は14.3%で貯蓄がある人が80.1%、不詳が5.6%という結果になりました。
8割の人は、何らかの貯蓄を持っているということになります。
因みに高齢世帯の世帯構造ですが、約半分が夫婦のみの世帯で、次いで女性の単独世帯、男性の単独世帯が多いという順になっています。
今は、親子で一緒に生活している世帯は、ほとんどいないんですね。
最後に高齢者の人口割合ですが、日本の総人口の28.6%(令和2年4月1日現在)となっています。
つまり約4人に1人は高齢者ということですね。
これが2065年になると38.4%の水準に達すると国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口では予測しています。
38.4%、ほぼ人口の約4割ですね。恐ろしいほどの超高齢化社会です。
3番目 繰上げ・繰下げをする人の割合は?
最新の年金事業年報によると、令和元年度における、繰上げまたは繰下げを選択した人の割合は、老齢基礎年金、老齢厚生年金共に低い水準になっています。
但し老齢基礎年金の方には、会社員の方が受け取る、老齢基礎年金も含まれていますので、会社員の方の数字を抜いて、純粋に老齢基礎年金のみしか受け取らない自営業の方や、専業主婦の方などの数字でみますと、約3割の方が繰上げ受給を選択しています。
これは、主に自営業の方になりますが、早く年金をもらわないと生活が厳しいといった背景があったと思われます。
以上
#年金 #繰上げ #繰下げ